CMS とは

CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)は、膨大になったウェブサイト(とくにポータルサイト)の
  1. コンテンツ(ページ)の管理を簡単にしたい
  2. HTML や FTP の知識のない人でも更新ができるようにしたい
  3. 複数の人間で更新・管理しても混乱がないようにしたい
  4. 会員管理を自動化したい
といった要求から生まれたもので、ブラウザで操作できることを基本とし、データベースとプログラムを使って、動的にページを生成、自動的にメニューやナビゲーションもつくり、リンクづけします。

余談ですが、英語では Content Management System とつづり、すなおに読めば「コンテント・マネージメント・システム」となるはずですが、日本では、書籍や音楽、映画、アニメ、そしてウェブサイトなどの内容、あるいはそのものをコンテンツと複数形でいいならわしていたため、CMS も「コンテンツ…」ということが多いです。もちろん、「コンテント…」と読んでも間違いではありません。

さて、CMS は、そもそも巨大サイトの管理をどうするか、というところからスタートしているので、かなり重量級のアプリケーションです。当初はすべてオーダーメイドで、開発費も相当かかっていました。その後、ノウハウの蓄積が進み、ページ管理のほか、ニュースやフォーラム、会員管理といった機能(モジュール)を組み合わせて使用する形になり、汎用化しました。現在では、無償使用できるものも多数、登場しています。

しかし、CMS とはいうもののコンテンツ(各ページの内容)をプログラムが解析して体系化してくれるはずもなく、パートごとに担当者が独自にページの更新作業を行うため、全体の見通しは必ずしもよいとはいえず、目的のページにたどりつくには、結局「サイト内検索」にたよらざるをえないサイトも、たくさんできてしまっています。

そうはいっても、自動的にサイトを構築してくれる機能はとても魅力的で、こんな便利なものがあったら、個人でもぜひ使いたいと思いますよね。しかし、個人ユースに適した軽量 CMS はなかなか登場せず、CMS は個人サイトには大げさすぎる、といわれつづけてきました。
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