CMS 御三家

CMS に近づいたブログツールたちの前には、新たな強敵が待ちかまえていました。

すでに、PHP-Nuke(2000年リリース)から派生した XOOPS(2001年リリース)が広く使われており、さらにさまざまな CMS が日本語環境を整え、上陸してきます。

その中で、Drupal(2001年リリース)、Joomla!(2005年リリース)、Geeklog(2000年リリース)の3つが卓越してきます。欧米では Drupal と Joomla! が、二大 CMS と目されており、Geeklog はさほどではないのですが、日本で Geeklog が人気があるのは、積極的に普及活動をおこなっている人物・団体と、すばやく対応するサポートサイトがあるのが、大きな理由です。こういうのは重要ですね。うちも、もう少しがんばらないと。

Drupal、Joomla!、Geeklog は出自は異なるものの、ポータル、コミュニティサイト構築ツールとして開発され、商用(有料)CMS に匹敵する機能を備えていながら、個人でも使える CMS でした。より CMS を指向するブログツールユーザーからの乗り換えがはじまります。

これらは、いずれも多様かつ柔軟なシステムを持ち、得手不得手はあるものの、どんなサイトでもつくれるといっても過言ではありません。そんなわけで、やっぱり個人には、いささかヘビーな CMS ではあります。

また、デザインのカスタマイズも容易ではないのですが、フリーあるいは有料で配布されているスキン(CSS テンプレート)が無数にあるので、無理して自分でカスタマイズするより、好みのデザインのものを探して使うのが賢明です。

それで、XOOPS はどうなったのかというと、開発チームが分裂してバージョンアップが滞り、ちょっと様子見されている状態です。しかし、すでに XOOPS で制作されたサイトが多数あり、今後も一定の地位を占めていくでしょう。
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