ブロクとの違い

そうこうしているうちにブログが普及し、ブログツールを CMS がわりに使う、ということもおこなわれています。ブログツールも CMS のひとつといえますが、ブログツールが時系列でページ（記事）を管理しようとするのにたいして、CMS は階層的、体系的に管理しようとするもので、思想（指向）が違います。

ブログツールは、ニュース、コラム、日記、エッセイ等が中心のサイトには最適ですが、論文、解説、マニュアル、図鑑、資料集、事典的なサイトには不向きです。

軽量 CMS 登場の遅れ（あるいはブログの急速な普及）の弊害は大きく、本来 CMS で作成されるべきサイトの多くが、ブログツールでつくられ、それなりに資源を蓄積してしまいました。

いちどブログツールを使ってサイトをつくってしまうと、CMS への乗り換えは容易ではないのですが、なにしろ、ブログは多少の分類はできるものの、基本的に時系列でページを管理しているので、参照（目的のページにたどりつくこと）がきわめて困難であり、したがって、内容の充実に反比例して、そのサイトの利用（閲覧）は減少していきます。

いまでは、個人でも使える CMS も多数あります。データが増えすぎて収拾がつかなくなる前に、はやめに CMS に乗り換えたいところですが、現在（2010年）でも、軽量 CMS は一般化しているとはいえない状況です。